2018年12月21日(金) 民数記10章 シナイ出発


第2年の第2の月の20日のことであった。雲は掟の幕屋を離れて昇り、イスラエルの人々はシナイの荒れ野を旅立った。雲はパランの荒れ野にとどまった。(民数記10:11-12)

 イスラエルの民は、シナイの荒れ野から旅立つことへと導かれました。2月20日は人口調査が命じられた20日後です。主の御言葉に聞き従い、人口調査が迅速に行われたことが分かります。「雲はパランの荒れ野にとどまった」とは、最初の目的地がパランの荒れ野だったからでしょう(12章16節)。

 出発に先立ち、銀のラッパを2本作ることが命じられました。このラッパは、民全体や部族の長たちの集合の合図、また、宿営地からの出発の合図として吹かれました。記念の祝日や献げ物をささげる際にも吹かれて、ラッパの合図は神の臨在のしるしです。イスラエルの民は主に導かれ、ラッパの合図に従って旅立ちました。

 預言者ヨエルは、終わりの日にシオンで角笛が吹かれると言いました(ヨエ2章1節)。使徒パウロは、主が来られる日に神のラッパが鳴り響くと言いました(1テサ4章16節)。ラッパの合図に従って出発しなければなりません。地上の信仰生活は、その旅立ちへの備えだと言えるでしょう。私たちは、目を覚まし、身を慎んで、主の再臨に備えて歩みます。