2018年12月7日(金) 詩編31編 主よ、御手にわたしの霊をゆだねます


まことの神、主よ、御手にわたしの霊をゆだねます。(詩編31:6)

 十字架上で主イエスはこの言葉を祈られました。「ひそかな声が周囲に聞こえ、脅かす者が取り囲んでいます。人々がわたしに対して陰謀をめぐらし、命を奪おうとたくらんでいます」(14節)。この31編には、主イエスの十字架に至るご生涯がはっきりと記されています。

 次の祈りもまた主イエスは真実に祈られたことでしょう。「主よ、わたしはなお、あなたに信頼し、『あなたこそわたしの神』と申します」(15節)。「恐怖に襲われて、わたしは言いました、『御目の前から絶たれた』と。それでもなお、あなたに向かうわたしの叫びを、嘆き祈るわたしの声を、あなたは聞いてくださいました」(23節)と。そうです、確かに主イエスは「御目の前から絶たれた」と思い、「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」と叫んでおられました。

 主イエスは苦しみの中でこのように祈る姿を十字架の上で示してくださり、祈りの道を私たちに開いてくださいました。神は確かに「わたしの魂の悩みを知ってくださいました」(8節)。私たちは主に倣って、主と共にこの祈りを祈ることができるのです。