2018年11月19日(月) エレミヤ27章 神の御手に身を委ねる


わたしは、大いなる力を振るい、腕を伸ばして、大地を造り、また地上に人と動物を造って、わたしの目に正しいと思われる者に与える。今やわたしは、これらの国を、すべてわたしの僕バビロンの王ネブカドネツァルの手に与え、野の獣までも彼に与えて仕えさせる。(エレミヤ27:5-6)

 エレミヤは自分で自分の首に軛をはめて語ります。このようにバビロニア帝国のネブカドネツァル王に首を差し出して仕えよ、と。エレミヤは世界情勢を見渡して、そうすることがユダ王国の国益にかなうと分析したのではありません。また、エレミヤは戦いを好まない平和主義者だったのでもありません。これが主の命じる言葉だったからです。

 エレミヤが語ることは、形としてはバビロニア帝国への隷属です。しかし、それを命じておられるのは主なる神なのです。ですから、神への服従こそ、神がエレミヤを通して求めておられることです。

 ここに記されていることは、特殊な歴史の中で起こったことですから、そのまま現代に適用することはできません。しかし、信仰者として、ここから学ぶとするなら、このことを学ぶことができます。それは、不利益と見えることの中にも神の愛に満ちた計らいを信じ、万事を益としてくださる神の摂理に身を委ねる姿勢です。たとえそれが、自分が蒔いた種を刈り取る結果であったとしても、悔いて従う魂を、神は決して軽んじられることはありません。