2018年10月5日(金) 詩編14編 ひとよ、汝が罪の


主は天から人の子らを見渡し、探される
目覚めた人、神を求める人はいないか、と。
だれもかれも背き去った。
皆ともに、汚れている。
善を行う者はいない。ひとりもいない。(詩編14:2-3)

 7節しかない短い詩編ですが、この詩編が取り扱っているテーマの重さのゆえに、簡単に読み進めることができません。

 使徒パウロは、ローマの信徒への手紙3章で、この詩編、あるいはほぼ同じ内容の詩編53編を引用しながら、人間の罪について語ります。それは表面的な、容易に埋め合わせることができる類いのものではありません。人間の存在そのものに深く関わる、絶望的なまでに回復困難な問題としての罪です。「だれもかれも背き去った。皆ともに、汚れている。善を行う者はいない。ひとりもいない」とあるとおりです。

 非常に厳しい言葉が書き連ねてありますが、これらをしっかりと受け止め、主に立ち返ることが必要です。なぜなら自分の罪を認めて悔い改めることなしに、神の救いの恵みをいただくことはできないからです。

 私たちは毎週日曜日の礼拝において罪の告白をし、罪の赦しをいただきます。そして、このことを通して私たちは主に立ち返り、キリストに似たものとして整えられていくのです。