2018年5月6日(日) ヨハネ14章1-14節 ペンテコステ(1)もっと大きな業を


「はっきり言っておく。わたしを信じる者は、わたしが行う業を行い、また、もっと大きな業を行うようになる。わたしが父のもとへ行くからである。」(ヨハネ14:12)

 5月第3主日にペンテコステを迎えます。今月の主の日はペンテコステを感謝して、聖霊降臨の御業について学びます。

 本日の箇所は、主イエスが十字架につけられる直前の告別説教です。十字架の死を目前にして、主イエスは弟子たちを力づけて、「心を騒がせるな」とおっしゃいました(1節)。主イエスの十字架の死が、「行ってあなたがたのために場所を用意したら、戻って来て、あなたがたをわたしのもとに迎える」ための神の御業だからです(3節)。

 この約束が、ペンテコステにおいて実現しました。かつて心を騒がせていた弟子たちでしたが、今や聖霊によって天上の主イエスに結び合わせられて、苦難の中で雄々しくキリストを証しし、福音宣教に明け暮れる者へと変えられました。「わたしを信じる者は、わたしが行う業を行い、また、もっと大きな業を行うようになる」。これが聖霊によって実現したのです。

 私たちも、小さな者ですが、「もっと大きな業を行う」ために召されています。主イエスは肉の目では見えませんが、聖霊によって、今、私たちの目の前におられます。私たちは何を恐れましょう。