2018年4月8日(日) ヨハネ20章19-31節 あなたがたを遣わす


「あなたがたに平和があるように。父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。」そう言ってから、彼らに息を吹きかけて言われた。「聖霊を受けなさい。だれの罪でも、あなたがたが赦せば、その罪は赦される。だれの罪でも、あなたがたが赦さなければ、赦されないまま残る。」(ヨハネ20:21-23)

 主イエスが復活された日曜日、弟子たちはユダヤ人たちを恐れ、戸に鍵をかけ、自分たちだけで集まっていました。これは異教的環境の中に置かれた現代日本の教会の姿にも似ていないでしょうか。

 しかし、復活の主は扉をこえて来られ、弟子たちの真ん中に立たれ、「平和があるように」と言われました。主は、恐れではなく平安をくださるお方です。死をさえも打ち破られた主には、どのような隔ての壁もありません。

 主は改めてご自分が神の子であると告げ、「わたしもあなたがたを遣わす」と弟子たちを世に派遣なさいました。人が心の中に造り上げた壁を完全に打ち破り、全世界に福音を宣べ伝えよと命じられました。

 弟子たちは主イエスから受ける神の息、聖霊によって力を与えられ、扉を開けて新しい歩みを始めます。恐る恐る世に出ていく私たちには、すべてに勝利された復活の主がいつも共にいてくださいます。福音には救いの力があります。新しい命の初穂として復活された主ご自身が力あるお方だからです。主イエスにはどのような壁もなく、恐れも闇もありません。