2018年4月6日(金) 創世記29-30章 実現する神のご計画


ヤコブはますます豊かになり、多くの家畜や男女の奴隷、それにらくだやろばなどを持つようになった。(創世記30:43)

 兄から逃亡したヤコブは伯父ラバンの娘ラケルに出会い、彼女との結婚を望みます。しかしラバンに騙され、ラケルの姉レアと結婚しますが、さらにラケルと結婚するために合計14年間働かされました。兄と父を欺いたヤコブは、さらに狡猾なラバンに欺かれたのです。

 また、妻となったラケルとレアの対立と争いによっても悩まされましたが、ヤコブには11人の息子たちが与えられました。ここには、神の忍耐と憐れみがあるとしか言いようがありません。

 30章には、報酬をめぐるラバンとヤコブの駆け引きが描かれます。ヤコブは20年にわたる伯父の許での生活で、ラバンに騙されながらも、息子たち、家畜など、多くの財産を得ます。彼を通してラバンの財産も増えました。ヤコブは、それを神の祝福として理解しています。

 神は人間的な駆け引きの中においてもヤコブへの約束を確かに実行なさり、ヤコブの信仰をも導かれました。人間の思いに妨げられない神の救いの御業の確かさをここに見ることができます。