2018年1月10日(水) 創世記9-10章 虹の契約


「雲の中に虹が現れると、わたしはそれを見て、神と地上のすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた永遠の契約に心を留める。」(創世記9:16)

 大洪水の後、神は契約を立て、その契約のしるしとして虹を見せてくださいました。ここでは、契約を「結ぶ」ではなく「立てる」と言われ、神の側からの約束の確かさが際立って示されています。この被造世界をどう扱うかは、創造者であり主権者である神の一存で決まります。その神がまったく自由に立ててくださる恵みと憐れみの約束。人間の側からは決して要求することができない、この約束によって全生命は支えられているのです。

 虹のしるしで思い出したことがあります。ある方の葬儀の時でした。式が終わった時に、大きな虹が出たのです。それを見て、ご遺族の未信者の娘さんと、その友人である教会の姉妹とが抱き合って泣かれました。姉妹は、ノアの契約の虹を思い出したと言います。わたしも、神の憐れみについて考えました。

 この地上で生きて、そして死んでいくすべての人間の営みを、神は、深い憐れみをもって見つめ、ご自身のもとに招き続けておられるのだと悟らされ、胸が熱くなりました。