2017年10月29日(日) ローマ11章 ソリ・デオ・グロリア(soli Deo Gloria、「神にのみ栄光」)


すべてのものは、神から出て、神によって保たれ、神に向かっているのです。栄光が神に永遠にありますように、アーメン。(ローマ11:36)

 「神にのみ栄光」は、これまでの四つのソラ、すなわち聖書のみ、キリストのみ、恵みのみ、信仰のみと密接に関わっています。これら四つのソラは、互いに結び合っていると共に、これらすべてはこの最後の「神にのみ栄光」というところに向かっています。

 つまり、これら四つのソラが正しく機能するなら、必ず「神にのみ栄光」は実現されるということです。逆に、神の栄光について関心を失ってしまえば、四つのソラは、力を見失ってしまうとも言えます。

 実際、中世のローマ・カトリック教会の問題はここにありました。当時、ローマ・カトリック教会は神の栄光については語っていましたが、それは実質を伴ったものとはならなかったのです。彼らは、義認については、神の恵みのみではなく人間の行いを強調しました。また人間である教皇に重きを置きました。このようにして、神の栄光を横取りすることになりました。

 しかし、カルヴァンは人間の生きる目的は「神にのみ栄光」であると語ります。私たちの生き方は、「神にのみに栄光」を帰すものとなっているでしょうか。