2017年10月7日(土) マタイ5章 敵をも愛する


しかし、わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。あなたがたの天の父の子となるためである。父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからである。(マタイ5:44-45)

 愛は、いっさいの見返りを期待しません。私たちは、自分に利益となって返ってくる人だけを愛するならば、それは自己中心の愛でしかありません。

 神の愛は、このような自己中心の愛とはまったく違います。神の愛は、無条件であり、無限でもあります。この無条件に注がれる神の愛が、敵をも愛するという主イエスの教えに最もよくあらわされています。そして、この敵をも愛する行為は、主イエス・キリストの十字架を通して示されました。主イエスは、神に背を向けて自己中心の罪に生きる私たちを罪から救うために十字架にかかって死んでくださいました。

 私たちは、この主イエス・キリストの十字架の死によって、神との和解がなされ、罪ゆるされて、神と共に生きていくことができるようになりました。私たちは、この無条件で、無限の神の愛が自分にも注がれていることを知ることができます。その時、敵をも愛する愛に私たちは生き始めます。「殺してはならない」という戒めは、私たちをこの愛に招いています。