2017年7月20日(木) ヨハネ6章 天からの生きたパンは命の養い


「わたしは、天から降って来た生きたパンである。このパンを食べるならば、その人は永遠に生きる。わたしが与えるパンとは、世を生かすためのわたしの肉のことである。」(ヨハネ6:51)

 ヨハネが伝える主イエスの福音は、給食の奇跡と、贖いの死と、聖餐の教えとが混ざり合っています。

 主イエスが与える食べ物とは「永遠の命に至る食べ物」、すなわち主イエスの御父が与える「天からのまことのパン」です。人々の霊的な飢え渇きを永続的に満たし得る「いのちのパン」とは、「天から降ってきた生きたパン」すなわち主イエスご自身のことです。

 主イエスのもとに来て、イエスを信じた者に与えられる「命の糧」となるために、「天からのパン」は、この地で裂かれねばなりませんでした。主イエスの体が裂かれる贖いの死によってのみ、「聖餐のパン」は信者の「魂のまことの食べ物」となります。聖餐式は、ただ一度の十字架の犠牲を想起して、感謝をささげる礼典です。

 パンが人間の体を養うように、裂かれたキリストの体が信者の魂を養います。ただ信仰をもってキリストの苦難と死を受け入れ、それによって罪の赦しと永遠の命を受け取るのです。

 御父よ、あなたからの命のパンを食べさせ、生ける神のことばを聴かせ、我らの魂を永遠に養いたまえ。