2017年6月10日(土) ローマ3章 永遠の神の義に生かされつつ


では、どうなのか。わたしたちには優れた点があるのでしょうか。全くありません。既に指摘したように、ユダヤ人もギリシア人も皆、罪の下にあるのです。次のように書いてあるとおりです。
「正しい者はいない。一人もいない。」(ローマ3:9-10)

 「わたしの良心がわたしに向かって…責め立て」て語ります、「お前は神の戒めすべてに対して、はなはだしく罪を犯しており、それを何一つ守ったこともなく、今なお絶えずあらゆる悪に傾いている」と(問60答)。この断罪を、私たちは受け入れるしかありません。

 およそ1500年間以上神の律法を所有し、守ってきたユダヤ人も、哲学や文明を通してローマ帝国に大きな影響を与えたギリシア人も、すべて罪の下にある、と使徒パウロは証言しています(ロマ3章9節)。また、クリスチャンであっても、実際は生涯罪を犯し続けています。すべての人間は罪の支配下に置かれ、例外なく罪の奴隷として罪から逃れることもできない存在です。

 しかし、永遠に滅ぼされるはずの私たちに、救いの道が開かれました。罪深い者であっても、罪すら支配する主イエスの十字架と復活によって完成された神の義を、信仰によって受けることができます。主イエスは、わたしをご自分の体に連なる者として受け、永遠の命を注いでくださいます(ロマ6章23節)。私たちは、永遠に義と認められつつ生きるのです。