2017年3月1日(水) ガラテヤ4章 パパ!


あなたがたが子であることは、神が、「アッバ、父よ」と叫ぶ御子の霊を、わたしたちの心に送ってくださった事実から分かります。(ガラテヤ4:6)

 わたしが牧会させていただいている教会には、親のいない、あるいは親と一緒に暮らすことのできない子どもを引き取って、自分の子どもとして育てておられる兄姉がおられます。本当に素晴らしい働きだと、頭が下がる思いです。そのような子どもにとって、「パパ」「お父さん」と呼べることは、またそう呼べる人がいることは、どんなに嬉しいことだろうかと思わずにはいられません。また震災や事故、犯罪で親を亡くしてしまった子どもたちも、複雑な思いを抱きながら、深い悲しみと叫びを胸の内に秘めているのだろうと思います。

 そのようなことを考えながら、きょうの御言葉を読みますと、親の名を呼べることは少しも当たり前ではありません。さらに、神に信頼して「アッバ、父よ」と叫ぶことができるのは、とても感謝なことだと、心に刻み直したいと思いました。親がいるいないに関わらず、私たち人類すべてに一人の天の父がおられます。しかも放蕩息子のように親元を出た家出息子・娘であった私たちに、主イエスは、さああなたも神をお父さんと呼んでいいんだよ、と今も語りかけておられます。