2017年2月25日(土) ルカ4章 三位一体と宣教


「主の霊がわたしの上におられる。
貧しい人に福音を告げ知らせるために、
主がわたしに油を注がれたからである。」(ルカ4:18)

 父なる神が、ご自身の霊を主イエスに注がれたのは、貧しい人に福音を告げ知らせるためでした。そして、実際に、主イエスは、洗礼を受けられた時、鳩のように降ってきた神の霊をいただき、福音を告げ知らせました。このように、三位一体の神は、貧しい人に福音を告げ知らせるという宣教の働きを共にされます。

 そして、この宣教の働きは今、私たちに任されています。復活された後、天に昇られた主イエスは、私たちに聖霊を送ってくださり「地の果てに至るまで、わたし(主イエス)の証人と」なりなさいと命じられました(使1章8節)。三位一体の神が世界のすべての人々に宣教されたら簡単です。それなのに、神は「宣教という愚かな手段によって」(1コリ1章21節)すなわち、私たち一人一人を用いて、貧しい人に福音を告げ知らせるようにされたのです。

 それは、三位一体の神の宣教の働きに私たちを加えてくださることによって、やがてあらわれるキリストの栄光に、私たちをあずからせるためです。主イエスは、この世に再び来られる時、「忠実な良い僕だ。よくやった。わたしと一緒に喜んでくれ」と言われるのです。