2016年11月7日(月) ネヘミヤ5章 神を畏れて生きる


わたしは言った。「あなたたちの行いはよくない。敵である異邦人に辱められないために、神を畏れて生きるはずではないのか。わたしも、わたしの兄弟も部下も金や穀物を貸している。わたしたちはその負債を帳消しにする。あなたたちも今日あなたたちに負債のある者に返しなさい。」(ネヘミヤ5:9-11)

 5章の14節から、城壁再建工事の12年後のネヘミヤの回想になっています。どうやら5章は単純に時間的順序ではないようです。

 1節からの前半部分も城壁再建の時期かどうか分かりません。いずれにしても、再建というのは城壁という建物だけではなく、民たちの生活や内面も含んでいるということを教えたいのでしょう。

 イスラエルの貴族や役人と民たちの間に、貧富の差による困難が生じます。民たちは、食べることさえ厳しい状況なのに、貴族や役人たちは容赦なく畑や家を抵当や担保にし、さらに娘を奴隷として売らせたりしました。

 そういう有様は、神の民の本来の姿ではありません。ネヘミヤは「神を畏れて生きるはずではないのか」と訴え、その日のうちに負債を帳消しにし、担保もすべて返すようにしました。ネヘミヤ自らもそのように実践しました。

 神の民は神を畏れて生きるのです。それは、隣人を愛し、助け合うということでもあります。経済格差のある社会に生きる私たちですが、神を畏れ、分かち合って生活しましょう。