2016年11月6日(日) ネヘミヤ4章 神が戦ってくださる


わたしは見回して立ち、貴族や役人やその他の戦闘員に言った。「敵を恐れるな。偉大にして畏るべき主の御名を唱えて、兄弟のため、息子のため、娘のため、妻のため、家のために戦え。」(ネヘミヤ4:8)

 城壁の再建工事が進むにつれ、敵の妨害も拡大します。そのため民たちは言います。「城壁の再建など、わたしたちにはできません」。

 ネヘミヤは単純に「がんばれ」と鼓舞するのではありません。まず、戦闘員を配置します。その後、部下を、作業する者と武器を持つ者に分けます。作業する者も、一方の手で作業し、もう一方の手に武器を持ったり、あるいは腰に剣をつけたりします。さらに、敵がきたら集合の合図をする角笛の係りも決めます。そのように、できるだけの対策を講じます。さらに民たちには、「主の御名を唱えて」戦え、「神はわたしたちのために戦ってくださる」と励まします。

 ネヘミヤは、心配になったからこのような対策を講じたのではありません。神が戦ってくださると信じていたからこそ、対策を講じたのです。祈ったからと言って、あとはじっとしているのが信仰的なのではありません。反対に武力だけに頼ることも不信仰です。神が働いてくださると信じるからこそ、人も最善をつくします。主にあって私たちの苦労は決して無駄にはなりません。