2016年10月2日(日) 歴代下22章 良い助言者を得よう


アハズヤは42歳で王となり、1年間エルサレムで王位にあった。その母は名をアタルヤといい、オムリの孫娘であった。この母が悪い勧めを与えたので、彼もアハブの家の道を歩んだ。(歴代下22:2-3)

 民からも見捨てられた王ヨラムが死んだ後にユダの王となったのは、他民族の襲撃からただひとり生き残った最年少の子アハズヤでした。アハズヤの母アタルヤは、「オムリの孫娘」、つまり北イスラエルの王アハブの娘です。アハブは「彼以前のだれよりも主の目に悪とされることを行った」王であり(王上16章30節)、預言者エリヤは、このアハブのもとで盛んになったバアルの偶像礼拝と対決しました。その娘アタルヤも当然父親の影響を受けており、その影響はユダの新たな王にも及びました。アハズヤは母アタルヤを助言者としましたが、その実質は傀儡のようなものでした。その母の悪い勧めにより、アハズヤもまた「アハブの家の道」、すなわち神に背く道を歩んでしまいます。それに対する神の裁きは、イエフの反乱による死でした。

 私たちも人生において、助言者を必要とします。その多くは、私たちの身近な人物、家族や友人でしょう。しかし、身近な人が必ずしも良い助言を与えるとは限りません。かえって私たちを誤った道、神に背く道へと誘う場合もあるのです。神に従う者としてその道を踏み外さないよう良い助言者を得たいものです。