2016年10月1日(土) 黙示録19章 麻の衣と血の衣


「小羊の婚礼の日が来て、
花嫁は用意を整えた。
花嫁は、輝く清い麻の衣を着せられた。
この麻の衣とは、
聖なる者たちの正しい行いである。」(黙示録19:7-8)

 「小羊の婚宴」と呼ばれる、終末における喜びの光景が描かれています。小羊イエスが花婿であり、教会が花嫁です。婚礼のとき、花嫁は輝く清い麻の衣を着せられます。その麻の衣は、「正しい行いである」とありますが、それは、行いによって花嫁と認められるという意味ではありません。この衣は「着せられ」るのであり、信仰によって救われた者が、さらに恵みによって正しい行いへと導かれるという意味です。

 ある牧師は、この麻の衣に約束された神の恵みを思いながら、生まれた娘に「麻衣」と名前を付けたそうです。

 恵みによって着せられるということは、このために救い主が犠牲を払ってくださったということです。黙示録はこのあと、救い主は「血に染まった衣を身にまとって」いたと記しています(13節)。キリストは十字架上で血を流し、その犠牲によって救いを与えてくださいました。人の目には不思議なことですが、小羊の血で洗われて、衣は白くなるのです(7章14節)。そのような麻の衣を着せられる婚宴の日を待ち望みつつ、十字架の主イエスを仰いで歩んでいきましょう。