2016年9月28日(水) 歴代下21章 愚かな王の末路


民は、その先祖のために火をたいたようには、彼のために火をたくことをしなかった。(歴代下21:19)

 ヨシャファトの次にユダの王となったのは、子のヨラムでした。ヨラムは、彼以前の王たちにもまして悪く愚かな王でした。彼は王座を奪われることを恐れて、自分の兄弟すべてと国の高官の何人かを退けました。その統治においては、ユダの支配下にあったエドムやリブナの離反を招き、ユダの国力を低下させました。信仰面においても、父ヨシャファトが取り除いた聖なる高台を再び造り、民にも偶像礼拝をそそのかしました。こうした彼の行いは、やがてその報いを彼自身にもたらすことになります。

 神は、預言者エリヤを通して、彼の愚かさに対する裁きを告げます。その内容は、災いが彼の周囲の者たちを襲うこと、そして、彼自身が病に苦しめられることでした。災いは現実のものとなり、彼の子はひとりを残して失われます。そして、内臓を襲った不治の病によってヨラムは苦しみの中で死にました。彼は民からもその死を惜しまれることはありませんでした。まさに神からも人からも捨てられた王であったのです。神と人を愛することをキリストから教えられた私たちは、神と人とに愛される人生を歩みましょう。