2016年6月20日(月) 歴代上2章 ユダの子孫からの祝福


ユダの子は皆で5人であった。(歴代上2:4)

 この章にはイスラエル十二部族が最初に記されていますが、その後即座に北イスラエル王国ではなく、南の王国ユダにスポット・ライトをあてています。すなわちユダの系統の中に将来の希望の光を灯しているのです。ユダの子、ペレツ、ラム、そしてエッサイを紹介した後、ダビデとつながっていきます。

 このように聖書の中に系図が示されるときに、私たちは何を覚えるのでしょうか。そこには、人間の罪と汚れや弱さ、また善を行いたくても行うことができない人間の限界性を知るのです。しかし、そのような私たちにもかかわらず、神は御自身の憐れみを我らに注いでくださったことを覚えるのです。

 昔、アブラハムとその子孫とに結ばれた恵みの約束をお忘れにならずに、人間の現実の歩みの中に介入してくださいました。その歴史の延長線上の彼方に来るべきお方を通して私たちを救われるという祝福の光を見出すことができるのです。このように歴史の中に働かれる神の救いの約束に気づく者は、まことに幸いな人です。