2016年5月30日(月) ヨブ35章 神を待つ


あなたは神を見ることができないと言うが
あなたの訴えは御前にある。
あなたは神を待つべきなのだ。(ヨブ35:14)

 エリフは、ヨブと傍らにいる友人たちに対して語り続けます。ここでエリフは、あなたがどんなに過ちを犯してもまた正しくても、神は人間によっては動かされない、と語ります。神は全能であられ、変わることのないお方、この方に一切の主権はあります。

 ここでヨブに語られているのは、神に対して空しく口数を増すことではなく、「神を待つ」という信仰です。14節にあるように、ヨブ自身の訴えは既に神の前にあります。だから、ふさわしい時になされる神の裁きに委ねて、神を待て、とエリフは言います。

 私たちは、神に自分の悩みや苦しみを訴えることがあります。それは私たち自身の信仰です。けれども、いつの間にか空しく口数を増しているだけの時もあるかもしれません。私たちの訴えが神を動かすのではありません。ふさわしい時に、神は御自身の業を私たちに成してくださいます。

 私たちは、試練を通して神の前に砕かれることもある中で、この方を待ちたいと思います。その中で、きょう一日も、心からの祈りと願いを神に献げたいのです。