2016年3月27日(日) ルカ24章 命への扉が開かれるとき


そしてイエスは、聖書を悟らせるために彼らの心の目を開いて、言われた。「次のように書いてある。『メシアは苦しみを受け、3日目に死者の中から復活する。』」(ルカ24:45-46)

 復活された主イエスは弟子たちの真ん中に現れます(36節)。弟子たちはどれほど驚いたことでしょう。例えば「明るい暗闇」という表現は矛盾しているように、このとき「喜びのあまりまだ信じられ」なかった(41節)とある弟子たちの心は、矛盾の形でしか表現できないものでした。死んだはずの主が復活したという理解を超えた現実が、彼らに混乱と喜びを同時に与えました。

 そこで主イエスは「彼らの心の目を開」かれました。聖書全体(44節)に書いてあることを悟らせるためです。「書いてある」という表現は「以前から神のご計画であった」という意味です。何度も聞いていたにもかかわらず聖書の言葉が理解できなかったのは、心の扉に鍵がおろされていたからです。

 完全に閉ざされた扉が開かれる時、それがイースターです。主イエスの遺体を納めた墓が開き(2節)、二人の弟子たちの目が開き(31節)、そして心の目が開かれた。主が開いてくださった新しい命への道を祝うこの日、私たちの心の目もキリストが開いてくださいますように。