2016年1月20日(水) 申命記11章 約束された祝福


あなたたちが渡って行って得ようとする土地は、山も谷もある土地で、天から降る雨で潤されている。それは、あなたの神、主が御心にかけ、あなたの神、主が年の初めから年の終わりまで、常に目を注いでおられる土地である。(申命記11:11-12)

 神がイスラエルに約束された土地の祝福は豊かです。特に雨のことに注意が払われています。エジプトでは水汲みに多大な労力を費やして畑仕事をしなければなりませんでしたが、新しい土地では豊富な水が約束されています。雨は神の恵みを象徴的に表します。

 ただ、エジプトとの比較ということでは、実際、ナイル川の豊かな流れを知る民にとって、カナンの土地はそれほど魅力的に見えたかどうかはわかりません。モーセがここで語っているのは、むしろ、目に見えるもの以上の神の恵みを信じる信仰でしょう。大切なことは、地の実りという物質的な豊かさばかりでなく、神が常に目を留めておられ、配慮しておられる特別な恵みがあることです。

 こうした神の気配りが隅々に及ぶ土地は、さながらエデンの園のようです。そして、新しいエデンに住まうのは天の星の数ほどもある民です。呪いの警告は祝福の大きさを際だたせるばかりです。契約を結んでくださった主なる神だけを信じよう、と誰もが思うに違いありません。