2016年1月7日(木) 申命記4章 炎のことば


あなたの神、主は焼き尽くす火であり、熱情の神だからである。(申命記4:24)

 モーセはまるでシナイ山に立っているかのように神の契約について語ります。かつて神は、黒雲と密雲が垂れこめるホレブの山(シナイ)で、火の中からイスラエルに語りかけられました(11、12節)。民は神の姿を見ることができませんでしたが、神の言葉は雷鳴のようで、炎のごとき激しさで民に迫りました。モーセは、神の熱情をうちに宿して、炎のように燃え上がる主の愛と裁きを「今日」、再び語ります。

 イスラエルは人間の願望が生み出す神々に惑わされないように、御言葉に従う生活によって自らを聖別しなくてはなりません。偶像は手元にあって触ることさえできますが、それは何の希望も与えてくれません。それに対して真の神は姿をもたず、遠く手の届かない天におられます。しかし、真の神は御言葉によって、私たちの心に語りかけ、生活にまで触れて来られるお方です。

 契約違反を警告する裁きの言葉もまた、民に対する神の熱情を伝えます。私たちはその炎の中に、私たちの罪のために十字架におかかりになった主イエスのお姿を垣間見ることができます。