2015年12月3日(木) 使徒21章 主の御心が行われますように


パウロがわたしたちの勧めを聞き入れようとしないので、わたしたちは、「主の御心が行われますように」と言って、口をつぐんだ。(使徒21:14)

 パウロがエルサレムに上ろうとすることに対して、霊に動かされていたティルスの弟子たちは、何回も何回も繰り返して命令語調で反対しました。また、本書の著者であるルカも含めて泣きながらエルサレムに上らないようにと説得しました。

 さらに、カイサリアでもアガボという預言者が、エルサレムでユダヤ人がパウロを縛って異邦人の手に引き渡すと預言しました(11節)。聖霊によって知らされたのですから、行くのを断念しても、どこででもすばらしい働きができるはずでした。しかしパウロは、たとえ殺されても、神の愛と恵みであるエルサレムの教会のための献金を届け、自分が行った宣教の報告をしたい、とエルサレムに上ることを決めました。

 結局、パウロは預言どおりにユダヤ人に逮捕され、暴行を受け、殺されそうになります。しかし、主イエスの導きによって千人隊長に助けられ、これをきっかけにローマへの宣教の準備が始まります。「主の御心が行われますように」と祈ったとおりになりました。今の時代にも全く変わりなく、主イエスの御心のみが行われます。