2015年10月11日(日) 詩編107編 慈しみ深い主


苦難の中から主に助けを求めて叫ぶと
主は彼らを苦しみから救ってくださった。(詩編107:6,参照13,19,28節)
主に感謝せよ。主は慈しみ深く
人の子らに驚くべき御業を成し遂げられる。(詩編107:8,15,21,31)

 詩編第5巻最初の107編は神賛美で始まります。

 神は私たちの具体的なこの世の人生のただ中に来られ、苦しみから救ってくださいます。このことを詩人は四人の異なる人生を登場させて詠います。荒れ野や砂漠で迷う流浪の民。闇と死の陰に座り、鉄の枷に締めつけられる囚人。どんな食べ物も喉を通らない病人。嵐と大波に翻弄される船乗りです。どのような立場の人にも神の慈しみの目は注がれ、人の目には驚くような方法で、神は私たちを「苦しみから救ってくださ」います。

 神は、大自然に御手をのばし、山河を起こしまた消滅させ、農地を祝福してこれを潤わせ、また怒りによってこれを塩地にされます。神は義人に祝福を、不義な者には災いをのぞませます。

 ハイデルベルク信仰問答27を見てみましょう。問「神の摂理について、あなたは何を理解していますか。」答「全能かつ現実の、神の力です。それによって神は天と地とすべての被造物を、…支配し、…すべてが偶然によることなく、父親らしい御手によってわたしたちにもたらされるのです。」