2015年8月26日(水) サムエル上19章 主は常にご自身の器を守り導かれる


ときに、主からの悪霊がサウルに降った。サウルは館で槍を手にして座り、ダビデはその傍らで竪琴を奏でていた。そのとき、サウルがダビデを壁に突き刺そうとねらったが、ダビデはサウルを避け、槍は壁に突き刺さった。ダビデは逃げ、その夜は難を免れた。(サムエル上19:9-10)

 ダビデを自分のように愛していたサウルの息子ヨナタンは(18章1節)、彼を理不尽な殺害計画から救おうと、父に訴えました。サウルは一旦冷静になり、息子の訴えを聞き入れ、ダビデを呼び戻します。しかし、悪霊が降ると、またもや狂人と化し、ダビデを殺そうとします。ダビデはサウルから逃げ、サウルの娘である妻ミカルの機転で王宮外に逃れ、そしてサムエルを訪ね、二人でナヨトに滞在しました。

 サウルはそれを聞きつけ、ダビデを捕らえるために使者団を派遣します。使者団は、預言者集団に出くわし、神の霊の作用の下、恍惚状態で預言し始め、ダビデを捕らえる使命を放棄しました。サウルは同じことを三度試みますが、皆同じ結果でした。ついにサウル自身がそこに来て、ダビデを捕らえようとしたのですが、彼にも神の霊が降り、恍惚状態で裸で預言する始末でした。

 サウルにとって皮肉なことは、我が息子と娘が憎い仇を救ったことでした。一方、ダビデは主の守りと導きの下にありました。主はご自身の選びの器をいかなる状況においても必ず守り導いてくださいます。