2015年8月8日(土) 2コリント12章 弱いときにこそ強い


すると主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」と言われました。だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。…なぜなら、わたしは弱いときにこそ強いからです。(2コリント12:9-10)

 パウロはこの12章で霊的に素晴らしい啓示を神より受けたことを語ります。そして、神が、思い上がることがないようにと「とげ」(7節)を与えられたと語ります。「サタンから送られた使い」(8節)とあります。神の伝道の業を妨げるような苦しみをパウロに与えていたのでしょう。取り除かれるよう必死に祈る中で示された主の言葉にこそ神の恵みはあり、自分の「分(相応)」なのだと、信仰によって弁えることができました。

 人は弱さを他者には見せたくないものではないでしょうか。ましてや、パウロが言っているように、自らの「弱さを誇」るということは難しいように思います。しかし神はパウロに与えられたように、私たちにも思い上がることのないように「とげ」という形の弱さをそれぞれに与えられています。それは自力で生きるのでなく、神の恵みによって生きるためです。

 パウロが言っているとおり、私たちも自分の弱さを認め、神の恵みを覚え、神に強められて生きたいと思います。神を主と見上げ、自分の弱さと共に生きるその歩みに、神の栄光は満ちています。