2015年6月14日(日) 詩編104編 主の御業を見る


主は天上の宮から山々に水を注ぎ
御業の実りをもって地を満たされる。
家畜のためには牧草を茂らせ
地から糧を引き出そうと働く人間のために
さまざまな草木を生えさせられる。
ぶどう酒は人の心を喜ばせ、油は顔を輝かせ
パンは人の心を支える。(詩編104:13-15)

 「我は天地の造り主、全能の父なる神を信ず」と使徒信条によって私たちは信仰を告白しています。私たちを取り巻く木々や草花のすべてが、また四季折々に異なるさまを見せてくれる自然の営みのすべてが、創造主なる神を表しています。

 かつて、私たち人間の罪のために、土は呪われ、茨とあざみを生えさせられました。人間は厳しい自然を相手に額に汗を流してパンを得なければならなくなったのですが、主なる神は、人間の労働を空しいものとはなさらずに、人の手になるものを祝福に変えてくださいました。地に種を蒔き「地から糧を引き出そうと働く人間のためにさまざまな草木を生えさせられ」、豊かな実りを与えてくださるのです。

 さらに主は、人の心を喜ばすぶどう酒、その顔をつややかにする油、人の心を支える(強くする)パンを与えてくださいます。私たちは神の恵みと憐れみによって、心と魂と肉体のすべてにおいて養われ支えられています。造り主は人間と世界に、愛の介入を続けておられます。生きて働き給う神の御手の業に感謝をささげましょう。