2015年5月24日(日) 使徒2章 天下のあらゆる国へ


天下のあらゆる国から帰って…住んでいた…
『終わりの時に、
わたしの霊をすべての人に注ぐ。』
このイエスを神は、お定めになった計画により、あらかじめご存じのうえで、あなたがたに引き渡されたのですが、あなたがたは律法を知らない者の手を借りて、十字架につけて殺してしまったのです。」(使徒2:5,17,23)

 聖書は人間の責任と神の主権、両方を強調しています。主イエスを「あなたがたが殺してしまった」と。しかし、神の計り知れない「お定めになった計画」が背後にありました(23節)。私たちの人生、また世界の歴史を司っているのは、神御自身です。

 ペトロはその説教で、神はダビデ王への大きな約束(サム下7章)をも成就されたと語ります(30節)。主イエスの復活によって、ダビデの子孫であるキリストの王座が永久に据えられました。

 さらに、ペンテコステの日には聖霊が注がれ新約時代の教会が誕生します。バベルの塔以来、偶像礼拝に耽っていた人類に対しての、神の救いの働きが開始されたのです。死を克服した主イエスがユダヤ人を始め、すべての人に聖霊を注ぎ始められます。

 キリスト教は西洋の宗教だと思う人は多くいますが、そうではありません。いわゆるシルクロードの中継点に住んでいたパルティア人を始め(9節)、「天下のあらゆる国から」の人が福音を聞いて信じたのです。

 「主の名を呼び求める者は皆、救われる」(21節)ことを感謝しましょう。