2015年5月21日(木) 1テモテ5章 主の憐れみを態度で表す


老人を叱ってはなりません。むしろ、自分の父親と思って諭しなさい。若い男は兄弟と思い、年老いた婦人は母親と思い、若い女性には常に清らかな心で姉妹と思って諭しなさい。 身寄りのないやもめを大事にしてあげなさい。(1テモテ5:1-3)

 主イエスから託された群れの一人一人に向き合うとき、相手の年齢、性別、境遇を問わず求められていることは、過ちや弱さに気づいても、それを責めないでいたわること、敬意を持つことです。それは、時に許しがたいもの、受け入れがたいものかもしれず、困難なこともあるかもしれません。

 しかしながら、そのような態度を貫く秘訣は、一人一人を自分の身内のように親身に思いやることです。「老人」もしくは年長者は、「自分の父親と思い」、丁寧に寄り添って話すように勧められています。また、「若い男は兄弟と思い、年老いた婦人は母親と思い、若い女性には常に清らかな心で姉妹と思って」接することが求められているのです。

 このように、年長のパウロが年若いテモテを諭す言葉も、また、謙遜な勧告です。それは、パウロ自身も、その身に受けた主の深い憐れみを知っていたからでしょう(1章16節)。

 わたしたちの教会が、神の家族として、どのような時にも、主の憐れみをお互いに態度で表せるように、祈り求めていきましょう。