2015年2月12日(木) マタイ4章 ガリラヤ中を回るイエス


イエスはガリラヤ中を回って、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、また、民衆のありとあらゆる病気や患いをいやされた。(マタイ4:23)

 洗礼者ヨハネが捕らえられたと聞いて、主イエスはガリラヤに退かれました(12節)。そして、湖畔の町カファルナウムに住み、この町から伝道を始められました。この町からの伝道開始は、神の深いご計画によるものでした。マタイは、「死の陰の地に住む者に光が射し込んだ」(16節)とイザヤ書を引用し、ガリラヤ伝道を新しい福音の時代の幕開けとして、鮮やかに示しています。

 そして、主イエスは「ガリラヤ中を回った」と記されています。神を知らず、「死の陰」におびえる人々に、神の希望の光が射し込むために、ガリラヤ中くまなく、主イエスは回ったのです。それは、ただ場所や地域だけのことではなくて、神の国の福音を聞くあらゆる民衆、またその民衆のありとあらゆる病気の癒やしをも指しています。希望を見いだせない場所、そこに生きる人々、また、その人々の病や苦悩。ガリラヤ中を回る主イエスは、こうした末端・辺境にあるものを見ておられたのです。私たちも同じ「死の陰の地」にいます。主イエスは、そこに福音を届け、神の光、人の希望を回復させてくださいます。