2015年2月5日(木) マタイ1章 イエスと名付けられた子


「マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。」(マタイ1:21)

 「イエス」とは、「主は救い」という意味の名前です。マリアとヨセフという、婚約して間もない二人の子として、神は救い主イエス・キリストを誕生させました。この若い二人にとって、イエスの誕生はどれほど戸惑うことだったでしょうか。それを受け止められるようにするために、神は天使を遣わして、この誕生の意味を告げられたのでしょう。

 子を宿し、子が誕生する時、親は、どんな子が生まれるのか、どんな人生を歩むのか、その子の生涯と人となりなどをいろいろと思いめぐらすものです。しかし、マリアの子は、生まれながらにして民を罪から救うという使命をもった子です。そのために普通の男女の子ではなく、聖霊によって宿った聖なる子です。イエスと名付けられて、その生涯と命のすべてが、人を罪から救うという、神の救いのために聖別された子でした。

 私たちを罪から救うというこの救いの業は、独り子イエスの驚くべき献身です。聖なる子の人生と命というかけがえのない生涯をもってなされる力ある御業です。イエスの御名は、罪に苦しむ私たちへの、愛に満ちた神の贈りものです。