2014年12月26日(金) オバデヤ エドムの滅びから学ぶもの


「お前は自分の傲慢な心に欺かれている。
岩の裂け目に住み、高い所に住みかを設け
『誰がわたしを地に引きずり降ろせるか』と
心に思っている。
たとえ、お前が鷲のように高く昇り
星の間に巣を作っても
わたしは、そこからお前を引き降ろすと
主は言われる。」(オバデヤ3-4)

 オバデヤはエドムの滅亡を預言しました。理由は明らかです。エドムの人びとは、心が神に支配されることを拒否しているからです。「誰がわたしを地に引きずり降ろせるか」と高ぶっていました。

 神の支配を受けいれる用意のない人は、神を神として崇めることがありません。神の前で明らかにされる自分の本当の姿を知りたいとも思いません。裁き主なる神を恐れることなく、兄弟も周りの人びとも信用することができません。何も信じられず、自らが行き着く先に、思いを向けることもありません。それが、高ぶりに膨れあがった心の姿です。

 しかし、聖書の約束は、「こうして王国は主のものとなる」(21節)とあるように、神の支配が最終的なゴールです。聖書はこの世の隅々にまで及ぶ神の支配の到来を約束しており、私たちは「主の祈り」において御国の到来と完成を祈り求めています。

 神の支配に自らを服させ、神の支配の拡大に向けて努力する人には、天から惜しみない声援が送られています。紛争や飢餓のない社会を願い、終末を見据えて平和を作り出す祈りを献げます。