2014年10月5日(日) 詩編72編 まことの王の助け


王が助けを求めて叫ぶ乏しい人を
助けるものもない貧しい人を救いますように。
弱い人、乏しい人を憐れみ
乏しい人の命を救い
不法に虐げる者から彼らの命を贖いますように。(詩編72:12-14)

 王とは正義と公正を行うべく立てられた存在です。ところが現実の社会では、悪しき者によって正義が奪われ、公正が歪められています。神なき独裁者は自らの栄光と欲望を満たすために、神を信じる小さき者、貧しき者を虐げ、苦しめます。神を信じて生きる信仰者の苦難です。

 私たちは誰に助けを求めればよいのでしょうか。神を信じる者は神がご自身の民の訴えを取り上げ、正しい裁きをもたらしてくださるように祈ることができます。この願いに応えてくださるお方こそ、まことの王イエス・キリストです。ウェストミンスター小教理問答26ではこう教えています。「キリストが王職を果たされるのは、私たちを御自身に従わせ、治め、守ってくださること、また御自身と私たちとのあらゆる敵を抑えて征服してくださることにおいてです」。

 私たちを苦しめ、滅びに至らせる最大の敵は人間的な敵であるよりも霊的な敵であるサタンです。イエス・キリストは、その悪しき敵を十字架において討ち滅ぼされたのです。そうであれば私たちは苦難の中で弱くとも、主を信じる信仰によって強いのです。