2014年9月16日(火) エレミヤ43章 主の言葉をどのように聞くか


ホシャヤの子アザルヤ、カレアの子ヨハナンおよび高慢な人々はエレミヤに向かって言った。「あなたの言っていることは偽りだ。我々の神である主はあなたを遣わしていない。主は、『エジプトへ行って寄留してはならない』と言ってはおられない。」(エレミヤ43:2)

 他の人の言葉に素直に耳を傾ける、ということは、考えるほど簡単なことではありません。なぜなら、私たちは、自分の考えているように、相手が語ることを望むからです。自分の意見が正しいと認められるときに、私たちは相手の意見を受け入れようとする傾向があるのです。

 民はエレミヤに、「主に祈ってください。…我々に歩むべき道、なすべきことを示していただきたいのです」と願いました(42章2、3節)。そのとき、主は南ユダの地方にいた人々に対して、その地に留まるように、と語られました。「わたしがあなたたちと共にいて、必ず救い、助け出す」と語ってくださったのです。しかし、その主の言葉を聞いた南ユダの人々は、「我々の神である主はあなたを遣わしていない」と語ります。このように、南ユダの人々は、エレミヤを通して語られる主の御声を聞こうとしませんでした。

 このことは、エレミヤの時代の南ユダの人々にだけ当てはまることではありません。私たちもまた、自分の考えに一致する言葉を御言葉の中に探そうとしやすいからです。