2014年8月26日(火) エレミヤ31章 新しい契約


見よ、わたしがイスラエルの家、ユダの家と新しい契約を結ぶ日が来る、と主は言われる。(エレミヤ31:31)

 旧約時代、神の民の救いの原点は出エジプトでした。預言者たちは、神に背いて罪を重ねる神の民に、繰り返しその原点に立ち帰れと呼びかけます。しかし、エレミヤの時代、北イスラエルの家はとっくにアッシリアに滅ぼされ、南ユダの家もバビロンによって滅ぼされてしまいました。

 罪に対する神の怒りは頂点に達し、主はエレミヤを通して、もう過去の出来事に立ち帰れとは言われません。そうではなく、31章に至って、新しい契約を与えてくださいました。

 「この契約は、かつてわたしが彼らの先祖の手を取ってエジプトの地から導き出したときに結んだものではない」と言われます(32節)。さらに、「わたしは彼らの悪を赦し、再び彼らの罪に心を留めることはない」と言い切ってくださいます(34節)。

 それほど、新しい契約の主イエス・キリストは、絶大な力を持つ救い主として約束されました。私たちの生涯は、罪を重ねていく人生の物語でもあります。しかし、わたしの人生の主人公がイエス・キリストであるならば、将来に希望があるのです。