2014年8月24日(日) 詩編66編 導き出した神


我らは火の中、水の中を通ったが
あなたは我らを導き出して
豊かな所に置かれた。(詩編66:12)

 ここで彼らが通った「火」や「水」とは、あのエジプトにおける奴隷生活を指しています。そしてその奴隷生活とは、私たちの罪と滅びの人生を象徴しています。

 聖書は、私たちが、いったいどのようにしてその罪と滅びの人生から救い出されたのかを、もう一度思い起こさせています。それは、私たち自身の何ものにもよらず、ただ、神ご自身の御手が私たちに伸ばされ、ご自身の御手が私たちを抱きかかえ、私たちを捕えてくださったことによっています。

 聖書の福音とは、私たちが神を愛し、神に手を差し伸べ、神を捕えようという業ではありません。それは、いつでも、どんなときでも、神ご自身が私たちを愛し、神ご自身が私たちに御手を差し伸べ、神ご自身が私たちを抱きかかえてくださるみ業です。

 今日も、神は光り輝く太陽を昇らせてくださる。その神は、今日も、すべての希望の源である信仰を与えてくださる。そして今日も、私たちに御手を差し伸べ、私たちを抱きかかえ、私たちを導き出し豊かなところに置いてくださいます。