2014年8月20日(水) エレミヤ29章 最悪の事態でなお平和の計画がある


「わたしは、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めている、と主は言われる。それは平和の計画であって、災いの計画ではない。将来と希望を与えるものである。」(エレミヤ29:11)

 バビロンに捕囚として連れて行かれた民に、エレミヤは手紙を書き送ります。彼が告げたことは、バビロンでの生活が70年に及ぶということでした。それだけの期間があるので、家を建て、果樹を植え、子どもたちを結婚させて、主の民を途絶えさせるなと言うのです。

 とても受け入れられる話ではありません。民は、敵国に連れて来られたのですから、一日も早く、ここから解放されたいと願っています。

 しかし、主は、70年の後に解放を与える計画を「平和の計画」と呼ばれ、「将来と希望を与えるもの」だと形容されます。今、置かれている状態がつらいとしても、「わたしが、あなたたちを捕囚として送った町の平安を求め、その町のために主に祈りなさい」(7節)と命じ、置かれた場での平安を求めさせます。そこでの労苦を知ってくださり、「心を尽くしてわたしを求めるなら、わたしに出会う」(13、14節)とも約束されます。そして、必ず、解放の日が来ることを保証されるのです。

 いつの時代、どんな状況でも、主にある希望は失われません。