2014年8月7日(木) エレミヤ22章 正義と恵みの業を行え


「…ユダの王よ、あなたもあなたの家臣も、ここの門から入る人々も皆、主の言葉を聞け。主はこう言われる。正義と恵みの業を行い、搾取されている者を虐げる者の手から救え。寄留の外国人、孤児、寡婦を苦しめ、虐げてはならない。またこの地で、無実の人の血を流してはならない。」(エレミヤ22:2-3)

 主がユダの王に向けてエレミヤに語らせた預言が、22章に集められています。

 2節と3節は、王たちが行うべき原則的な行動指針です。戒めの中で第一に語られているのが、「正義と恵みの業を行う」ことです。これらは出エジプト記や申命記にある律法の列挙です。王たちがこれらの戒めを行えば、政治は立派に行われ、王国は繁栄します。しかし、実行しなければ、王の宮殿は必ず廃虚になると語られています。

 ヨヤキムの父のヨシヤ王は質素な生活をし、正義と恵みの業を行い、彼は幸いでした。彼は貧しい人、乏しい人を助けたので、人びとは幸いでした。しかし、ヨヤキム王は正義と恵みの業を行わないばかりか、ぜいたくな宮殿を建て、労働者には賃金を支払わなかったことが記されています(13〜16節)。

 エレミヤの語る正義とは、貧しく弱い人びとを助けることです。エレミヤにとって、正義と愛はほとんど同じ言葉です。さらにそのような愛が「神を知ること」であり、それがエレミヤの信仰です。

 私たちも正義と恵みの業を行って、エレミヤの信仰に生きたいと願います。