2014年7月28日(月) エレミヤ15章 主の歴史支配


それに対して、主はこう言われた。
「あなたが帰ろうとするなら
わたしのもとに帰らせ
わたしの前に立たせよう。
もし、あなたが軽率に言葉を吐かず
熟慮して語るなら
わたしはあなたを、わたしの口とする。」(エレミヤ15:19)

 エレミヤは10〜18節で、自分の生まれた日を呪うほどの苦しみを主に訴えます。その苦しみの理由は、エレミヤが預言者として語った内容にありました。

 ひとつは「北からの災い」でしたが、北からのスキタイ人の襲来がなかったことです。このためエレミヤは実現しなかった災いの預言者として人びとから嘲笑されました。

 二つ目は、ヨシヤ王の宗教改革を支持して、地方聖所を廃止し、唯一の聖所はエルサレム神殿としたことです。このため故郷アナトトの人びとからは、聖所を廃した者として命を狙われます。エレミヤはこの苦しみを主に訴え、「あなたはわたしを裏切り」(18節)と、主が自分に対して不当であったとまで断定します。

 それに対して、主はエレミヤが訴えた言葉を「軽率な言葉」と断罪します。あなたはわたしの歴史支配を見ていない、と。そしてエレミヤに悔い改めを求めて、「熟慮して語る」ことを求めます。主のご支配をよく見極めて語ることです。

 私たちも主がこの世の歴史を支配しておられることをよく考えましょう。