2014年7月13日(日) 箴言11章 栄光と労苦


神に従う人の結ぶ実は命の木となる。
知恵ある人は多くの魂をとらえる。(箴言11:30)

 ここでの「命の木」は「神の祝福の源」と考えてよいでしょう。「神に従う人」は祝福の源となり、そしてその「知恵」をもって「多くの魂をとらえる」と言うのです。

 ヘブライ語で「魂(ネフェシュ)」のもともとの意味は、飲み込む「のど」です。食べたいときには「のど」が鳴り、水が欲しいときには「のど」が渇きます。そこから神を飢え渇くほどに求める人間の本質の意味を込めて、人の「魂」を表すようになりました。

 ヤコブの手紙5章20節には「罪人を迷いの道から連れ戻す人は、その罪人の魂を死から救い出し、多くの罪を覆うことになる」とあります。神に従う者として光栄ある働きです。しかし、この働きが世における働きである以上、戦いと労苦が伴います。けれども、この戦いと労苦に、誰よりも主イエス・キリストがすでに勝利してくださいました。そして、その主に付き従う者たちも勝利し得るように、天からの力、神からの知恵を与えてくださいます。

 「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」(ヨハ16章33節)。