2014年7月10日(木) エレミヤ7章 わたしはあなたの神となる


むしろ、わたしは次のことを彼らに命じた。「わたしの声に聞き従え。そうすれば、わたしはあなたたちの神となり、あなたたちはわたしの民となる。わたしが命じる道にのみ歩むならば、あなたたちは幸いを得る。」(エレミヤ7:23)

 「わたしは、…あなたとあなたの子孫の神となる」(創17章7節)。この言葉は、かつて神の言葉を信じて従ったアブラハムに語られた神の約束の言葉、恵みの契約の言葉です。事実、神はその約束の通りにアブラハムだけではなく、彼の子孫の神ともなられました。シナイ山でその子孫であるイスラエルに神は彼らの神であることを宣言し、契約を更新し、そのしるしとして、律法を授けてくださいました。

 しかし、その後イスラエルの人びとは、その神に対して背信に背信を重ねました。それでも神は身を低くして、そのイスラエルの人びとにも「わたしの声に聞き従え。そうすれば、わたしはあなたたちの神となり、あなたたちはわたしの民となる」と語って、再び彼らをご自身との恵みの支配の中へと入れようとされました。

 イスラエルの人びとは、今度もまた、神の招きを拒みました(24節)。それで、神は断腸の思いでイスラエルを一時的に外国人の手に渡し、捕囚の身となることを許されました。裁きを与えるときにおいてさえ、神は神の民のために働かれるお方です。