2014年7月8日(火) エレミヤ5章 真実なる神


主よ、御目は
真実を求めておられるではありませんか。
彼らを打たれても、彼らは痛みを覚えず
彼らを打ちのめされても
彼らは懲らしめを受け入れず
その顔を岩よりも固くして
立ち帰ることを拒みました。(エレミヤ5:3)

 神を信じる人にとって神の愛を疑わせる一つの出来事が「試練」です。確かにこの世において神を信じつつ、神に従って生きていても、時には苦難や試練、戦いを経験します。

 試練は、一方で、もはやその人がこの世に属せず、神につながり、神のものとされた一つの証拠でもあります(ヨハ17章14節)。私たちは神を信じることだけでなく、神のために苦しむということも恵みとして与えられているのです(フィリ1章29節)。

 他方で、神はその心が神から離れた人をご自身に立ち帰らせるために試練を用いられます。ご自身のもとにいる中にしか幸いはないことを知らせ、仕切り直しをさせるために、罪を指摘するだけでなく、時に苦難や試練を与えられます。それは、私たち人間が苦難や試練に出会うときに、その心を神に向ける習性があるため、神はそのことを期待されているからです。ですから、苦難や試練も神の罰というのではなく、人を神へと招く一つの手段でもあるのです。エレミヤ書は、神がご自身の民にはそこまでなさる徹底して真実な方であることを教える書物です。