2014年5月30日(金) ヘブライ12章 元気を失い、疲れ果ててしまわないために


信仰の創始者また完成者であるイエスを見つめながら。このイエスは、…十字架の死を耐え忍び、神の玉座の右にお座りになったのです。あなたがたが、気力を失い疲れ果ててしまわないように、御自分に対する罪人たちのこのような反抗を忍耐された方のことを、よく考えなさい。(ヘブライ12:2-3)

 私たちは、人生の中で、さまざまな苦しみを経験します。そのような苦しみに遭うとき、「これこそ自分の十字架である」と言って、喜んで受け取ることができるでしょうか。なかなか、そうはいかず、むしろ弱音を吐いてしまうことの方が多いと思います。なぜ、そうなってしまうのでしょうか。

 きょうの御言葉によると、それは私たちが十字架の主イエスからすぐに目をそらしてしまうからです。主イエスのお姿がぼやけてしまうので、目の前の苦しみに目を奪われ、疲れ果ててしまうのです。新改訳聖書では、きょうの御言葉はこのように翻訳されています。「信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。…それは、あなたがたの心が元気を失い、疲れ果ててしまわないためです」。

 苦難に打ち勝つ秘訣は、極々単純なことです。それは十字架の主イエスを心から愛し、見つめ続けるということです。まわりのさまざまな事柄にばかり目を向けるのではなくて、十字架の主イエスのお姿をしっかりと目に焼き付けておきましょう。