2014年5月8日(木)列王下6章 神から与えられる視力


するとエリシャは、「恐れてはならない。わたしたちと共にいる者の方が、彼らと共にいる者より多い」と言って、主に祈り、「主よ、彼の目を開いて見えるようにしてください」と願った。主が従者の目を開かれたので、彼は火の馬と戦車がエリシャを囲んで山に満ちているのを見た。(列王下6:16-17)

 北イスラエル王国と国境を接するアラムは、イスラエルに常に軍事作戦を展開していました。実際、かなりの領域に入り込んでいたようです。何度も作戦が失敗するのは預言者エリシャがいるためだという家臣の言葉を受けて、大規模なエリシャ捕縛作戦を立てました。千里眼的なエリシャを排除すればうまく行くと考えたのです。

 アラム王の考え方は、まさしくこの世的なもので、神を信じない人のものです。神の存在を前提にせず、すべてを支配なさる神の力を考慮に入れません。しかし、アラム王は、あの大軍までもがイスラエルの神の意のままにされたことを知って、イスラエルを攻めることを、一時的にせよ休止しました。

 圧倒的な力が私たちに迫ってくるとき、つい肉の目で見ていることがすべてであるかのように思われます。しかしながら、目に見えない神の守りがあり、私たちを導いておられます。信仰を抽象の世界に押し込めてはいけません。よく祈って、霊的な視力、御言葉に聞く聴力を与えていただきましょう。