2014年5月1日(木)列王下2章 エリヤの後継者エリシャ


渡り終わると、エリヤはエリシャに言った。「わたしがあなたのもとから取り去られる前に、あなたのために何をしようか。何なりと願いなさい。」エリシャは、「あなたの霊の二つの分をわたしに受け継がせてください」と言った。(列王下2:9)

 神は、神から離れて歩んでいた北イスラエル王国に預言者エリヤを遣わされ、介入されました。エリヤはたいへん大きな働きをしました。エリヤが、今や、取り去られようとしています。エリシャの危機感、悲しみは、相当に大きなものであったに違いありません。

 エリヤは天に上げられる前に、エリシャに「何なりと」求めるようにと勧めます。そのときエリシャは願います。「あなたの霊の二つの分をわたしに受け継がせてください」。律法では親の財産を分与されるとき、長子は二倍の分け前を与えられました(申21章17節)。エリシャもこのとき、エリヤの後を継ぐことを願ったのです。エリシャが願ったのは、目に見える財産でもなく、人間的な知恵でもありません。彼が願ったのは、ただ霊的な恵みです。エリシャは、神による守りと支えがなければ、自らの働きを果たせない、と悟っていました。

 すべて神のための働きは、主が共にいてくださるがゆえに可能です。きょう一日の私たちの働きも、この自覚をもって、主に助けを願い求めて始めましょう。