2014年1月30日(木)レビ15章 私たちから漏れ出す罪


以上は、尿道の炎症による漏出のある人、精の漏出のため汚れた人、生理期間中の人など、男でも女でも体からの漏出のある人、また汚れた女と寝た男に関する指示である。(レビ15:32-33)

 19節で女性の「生理・月経」と訳されているところは、2節の「漏出」と同じ言葉です。いずれも「性器からの分泌物」にまつわる特別な規定であるようです。

 男性の漏出の場合は、何らかの感染症に関わる異常漏出が考えられているようで、これを不浄とすることは、性的な不道徳の抑制や衛生的な管理という点から考えても納得できます。しかし、女性の漏出は避けることのできない生理現象であり、これが不浄であるとは現代的感覚では不可解です。また夢精(16節)や男女の性交(18節)による精子の漏出も不浄とされます。これらの規定が、性的欲求を嫌う過剰な潔癖を促してしまうようなら、それは不健全なように思われます。

 しかし、納得できないと拒絶する前に、神の御心を丁寧に探りたいものです。産みの苦しみを与えるとの、生殖活動に対する神の呪いに由来するとの考えもあります。罪の子を産み出し続ける私たちの、存在そのものから漏れ出す汚れは、聖霊による清めが必要です。