2013年12月16日(月)2ヨハネ 愛に歩む


愛とは、御父の掟に従って歩むことであり、この掟とは、あなたがたが初めから聞いていたように、愛に歩むことです。このように書くのは、人を惑わす者が大勢世に出て来たからです。彼らは、イエス・キリストが肉となって来られたことを公に言い表そうとしません。こういう者は人を惑わす者、反キリストです。(2ヨハネ6-7)

 このヨハネの手紙二は、ヨハネの手紙一の要約と言われるほど、内容の多くが重なり合っています。その一つに、真理の問題があります。

 真理とは、イエス・キリストのことですが、そのお方をどのように告白するかが問題となっていました。なぜなら、教会の中にも「イエス・キリストが肉となって来られた」ということを否定する人たちが出てきたためです。これはイエス・キリストが真の人として来られたことを否定するものでした。

 イエス・キリストが真の神であるだけで、真の人ではないとなると、私たち「人」の救いはありません。それだけでなく、神の愛ということも抽象的なものになります。神の愛は、まさに人となったイエス・キリストによって現されました。自ら人となり、人として共に苦しみ、共に死に、共に生きた、その謙りの姿です。

 このイエス・キリストこそが「御父の掟に従って」歩まれた方でした。私たちはこの真理によって生かされています。それは肉である私たちが「互いに愛し合う」こと(5節)であり、「愛に歩むこと」です。

 人に惑わされず、このお方の愛に生きましょう。