2013年12月14日(土)ローマ14章 神の国は平和


神の国は、飲み食いではなく、聖霊によって与えられる義と平和と喜びなのです。このようにしてキリストに仕える人は、神に喜ばれ、人々に信頼されます。だから、平和や互いの向上に役立つことを追い求めようではありませんか。(ローマ14:17-19)

 別に特別なことをするわけでもないのに、何かホッとする「癒し系」の人がいます。心が暗くなることばかりの、皆がギスギスしている世の中で、そのような人の存在は貴重です。

 キリスト者は、究極の癒し系です。その人自身が強いわけでも偉いわけでも、また何かできるわけでもないけれど、ただ神の内に生きているだけで平安が生まれ、喜びがあふれてくるからです。

 そのような平和や互いの向上に役立つことを追い求めようと、パウロは勧めます。「向上」と訳されている言葉は、「建て上げる」という意味の言葉です。互いの足を引っ張り合ったりつぶし合ったりするのでなく、神に等しく愛されている者として、皆が尊重されて成長できるよう、互いの建徳のために心を用いましょうと勧めます。

 そのためにはキリストに集中することです。神の怒りが支配するところではなく、神の赦しと愛が支配する十字架の下に立ち続けることです。そこには神の平和が満ちているのですから。

 そのようにして真の「癒し」が為されて行くところに、「神の国」は現れます。